薄毛予防と栄養摂取の密接な関係

髪の発育を助けるたんぱく質を摂ろう

たんぱく質は身体のあらゆる部分を構成している、人間にとって非常に大切な栄養素です。もちろん髪もたんぱく質の1種であるケラチンで構成されているため、AGAの予防・治療にはたんぱく質の摂取が欠かせません。

しかし、摂取されたたんぱく質は身体の中で生命の維持に関わりが強い部分から優先して消費されていきます。そのため摂取量が少ないと、優先順位の低い髪までは十分なタンパク質が行き渡らず、髪が正常に発育出来なくなってしまいます。よって、薄毛予防にはまず、日頃からたんぱく質が多い食事を心がけることが重要です。

たんぱく質は豆腐や納豆などの大豆製品の他に、鶏肉や卵にも多く含まれています。たんぱく質は植物性たんぱく質と動物性たんぱく質に分かれ、肉類を始め乳製品などに含まれるのも動物性たんぱく質です。身体への吸収率は動物性たんぱく質の方が高いものの、同時にコレステロールも多く含まれています。

反対に植物性たんぱく質はコレステロール値を下げる働きを持つので、たんぱく質を効率よく摂取するためには、様々な食品をバランス良く組み合わせることが大切です。また、たんぱく質が多い食品は栄養素の名前通り「たんぱく」な味の素材が多いので、普段から味の濃い食べ物を好む人には物足りなく感じるかもしれません。なるべくたくさん、美味しく食べられるように、味付けや料理の方法を工夫してみましょう。

健康な髪を作るミネラルを摂ろう

人間の体を構成するのに欠かせない、鉄分やカルシウム、亜鉛など様々な栄養素をまとめてミネラルと呼びます。

栄養素の吸収に大きく関わっているため、健康な髪を作るためにも非常に大切でありながら、現代人には不足しがちな栄養素です。

元々日本人は魚や海藻などミネラルを多く含む食品をよく食べていましたが、食の欧米化で肉中心の食生活となり、ミネラルを摂取する機会が減っていったと言われています。

鉄分と亜鉛が特に重要

ミネラルの中でも、特に髪にとって重要なのは鉄分と亜鉛です。まず鉄分は、血液中で酸素や栄養素を運ぶヘモグロビンを構成しています。

髪は毛細血管を通して栄養素を受け取り成長するため、鉄分とヘモグロビンの不足は薄毛や髪の成長が不良になる原因です。

鉄分はホウレンソウやゴマ、レバー類に多く含まれます。特に吸収率の高い「ヘム鉄」はレバーを始め赤身の肉、魚に多いため、生臭さが苦手という人も積極的に摂取していきましょう。

亜鉛はたんぱく質を合成するために必要な栄養素であり、またAGAの原因となる男性ホルモンの発生を抑える働きもする、AGA治療には絶対に必要な栄養素です。

亜鉛は肉類や乳製品、魚介類に多く含まれています。特にカキは100g当たりの含有量が非常に多いので、亜鉛を摂取するならおすすめです。

代謝アップや健康維持に欠かせないビタミンを摂ろう

ビタミンには様々な種類がありますが、その多くが頭皮の代謝や髪の健康維持にとって大切な役割を果たしています。その中でも特に重視したいのはビタミンB群です。

まずビタミンB6は、亜鉛と同じく髪を構成するたんぱく質の合成には欠かせません。タンパク質のケラチンは、このビタミンB6が無ければ合成することができないため、髪の発育にはたんぱく質と並んで重要だと言えます。

ビタミンB6が多く含まれている食品はにんにくやマグロ、レバーです。次に、皮膚の健康に関わるビタミンB2には、頭皮が荒れるのを防いだり皮脂の量を調節したりするなどの働きがあります。

また、細胞の新陳代謝をアップさせて発毛を促してくれるので、薄毛対策にはかなり重要なビタミンです。

更に近年はビタミン7、通称ビオチンが髪に良い成分として注目されています。ビオチンには頭皮の健康維持や血流の増加に加え、髪の寿命を延ばす効果も期待されており、今ある髪を健康に保つならぜひ摂取したいビタミンです。

B2、ビオチンはどちらもレバーに多く含まれ、特にビオチンは牛レバーに多いとされています。ビタミンB群は水溶性で身体の中に長時間貯めておくことができないので、食事からこまめに摂取しましょう。

あくまで予防!AGAを発症したらバランスの良い食事だけでは改善できない

薄毛予防に効果のある栄要素をいくつかご紹介しましたが、AGA対策でバランスのいい食事に期待できるのはあくまで予防までです。

AGAを発症してしまったら、改善するためには食事内容に加えて生活習慣の見直しも必要です。AGAは男性ホルモンが主な原因ですが、生活習慣が原因で発症してしまう人も増えています。

例えば喫煙は血流を妨げ、髪に栄養素が送られるのを阻害します。睡眠や運動の不足、過度のストレスも同様であり、さらに過度の飲酒はアルコール分解のために、ただでさえ少ないミネラルを消費してしまいます。

これらの問題を抱えている間は、いくら髪に良い栄養素を摂取しても十分に活かすことができません。

まずは髪にとって悪影響を及ぼす習慣を止めるところからAGA治療を始めましょう。それに加えてバランスのいい食事を心がけ、それでもAGAが改善しない場合はクリニックを利用するのも治療方法の一つです。